どのタイプのビジネスでいくか?
あなたは、今クリエイターとして素晴らしい作品を創作しようとしています。そして、対価としてフェアな金額を受け取りたいと思っています。あなたは、帳簿付けや税金関係の庶務、またはクライアントからの集金など、とてもクリエイティブとは言えない作業に貴重な時間を費やしたくはないでしょう。また、こちらが言っていることを全く理解できないクライアントと一緒に仕事はしたくないでしょう。ましてや、一日の半分が電話応対でつぶれるなんてごめんだと思っているでしょう。そんな仕事はだれか他の人にやってもらいたい。しかし、あなたにはたったひとりのアシスタントをも雇う余裕がない。ましてや、経営を見てくれるマネージャーやセールスの代行人、秘書、帳簿付けなどの事務、そして弁護士を雇うなんて到底無理。よく聞く話であると思います。そして、そんな状況に陥っているのはあなただけではないと知れば気が楽になるのではないですか。
むしろ、あなたのような人の方が大多数なのです。クリエイティブなら誰もが、可能な限りの時間をクリエイティブな作業にまわし、素晴らしい作品を創ってきちんとした報酬を得たいと思うのは当然のことです。そんなの夢のようだと思いますか?しかし実現は可能!常にとはいかなくとも少なくとも何度かは。まず、その夢のような状況を心の中でゴールに据えてクリエイティブ以外のビジネスに関する業務をこなしていけば良いのです。その方法は、例えば ↓
- 同じような目的意識を持った仲間たちが、それぞれの才能と実力を集結させ、お互い補いあいながらそれぞれがやりたい仕事ができる組織を作る
- あなたが活動する分野でセールスや経理、制作などに精通したフリーランサーを雇って業務を代行してもらう
- すべて自分でこなす
- 起業はせず、誰かの元で働く
もしかしたら、仕事の場と自由な環境、それに独立性も与えてくれるよい企業が就職先として見つかるかもしれません。その企業は、あなたにやりたくない仕事はおしつけず、あなたの部分的であれ知的財産の権利を認めてくれ、もちろん給与もかなりよい。そんな勤め先を見つけることが出来たら、あなたは本当にラッキーです。
また、あなたがビジネスに関わるすべてをこなす時間とスキル、集中力を持ち合わせているという場合は、全く自由に独自のスタイルでそのまま突き進んでいけば良い。だが、多分自分の時間を大幅に削ることにはなるでしょう。ビジネス面の業務と自分のクリエイティビティ両方を上手に操っていける才能豊かな人はなかなかいないもの。でも自分ですべてを管理できないからといって恥に思う必要はありません。自分が本当にやりたいのは何なのかをじっくり考えて、それが分かったらとにかく実行あるのみ。
すでにあなたの仕事を請け負ってくれるフリーランスのエージェントやマネージャー、またはプロデューサーを雇用できるているというのなら、あなたはもうかなり成功しているということになりますね。仕事の良くできる人材を探すのはかなり難しい。有能な人たちはすでに仕事を持ち忙しく駆け回っているものですから。
才能にあふれたクリエイティブの人たちはめずらしくない。ところが、才能豊かなクリエイティブの分野のプロデューサーはそういないものです。その理由は、ひとつには歴史的背景があるのです。
クリエイティブの世界で腕のいいマネージャー/プロデューサーたちは、報酬の高い仕事に流れていきます。「伝統的なクリエイティブビジネス」では、クリエイターに支払われるお金の流れがきちんとできていて、かつその額は巨大ともなり得る。マネージャー/プロデューサーたちは、そうした分野の仕事をしたいと思うものなのです。「伝統的なクリエイティブビジネス」→つまり音楽業界や映画産業がその2大巨頭といえますが、それらの分野では、一度の「ヒット」が莫大な利益を生み出します。(ひとつの作品のヒットがほぼ瞬時に次の作品を創ってほしいという要求を生み出す)音楽または映画産業における知的財産権がきちんと管理されているのはこの莫大な収益のためです。著作権や利益分割、ポイントなどの収益に対するパーセンテージによって、クリエイターに支払われる金額も決まってきます。そこにはビジネスマネージャーたちにとっても多くのチャンスがあります。契約交渉やプロダクションマネージメント、作品のさまざまなライセンシング、またマーケティングなど彼らにとって数々の仕事の場があるのです。
しかし、他の多くのクリエイティブの分野では、彼らを雇えるだけの利益を生み出すことが難しいでしょう。クリエイティブの仕事の多くは今だに「Work for hire=いわれたことを言われた通りにやる、必要最小限の仕事」の域を出ていないのです。しかし、インターネット上でのダイレクトマーケティングがこの状況を変えつつあります。個人のクリエイターにもグローバルな規模のマーケットへ直接アクセスすることが可能になったのです。 アルビン・トフラー (米/未来予見家)がいう「プロシューマー」の台頭です。エネルギッシュで革新的な考えを持つ起業家たちが、利益を生み良い暮らしをしていける時代になったということなのです。
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